第6回 貸借対照表の知識(1)流動資産 その3
(6)売掛金の知識
会社間の取引では、契約や商習慣により、決済は一定の期日にまとめてするのが一般的です。取引先に商品を売上げた時、即現金で回収しないで、売掛金として、後日まとめて決済する。もちろん、後日支払う約束を会社同士で行う時には信用が必要となる。その事で、掛取引は信用取引と呼ばれる。
売掛金は将来現金が貰える権利を示しており資産となる。受取手形と売掛金を合わせて売上債権と呼ぶ。
【ケーススタディ】
取引先がB社しかないA社の帳簿に、売掛金10万円が記載されている時は、取引会社のB社の帳簿には買掛金10万円が記載されている。B社の決済によりA社に10万円が入金されると、A社の売掛金とB社の買掛金の10万円は消滅する。